NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信は投資初心者に非常に人気のある金融商品です。この指数は、日本の株式市場で高配当を支払う企業の株式を集めたものであり、安定した収益を求める投資家にとって魅力的な選択肢となっています。本稿では当ETFの特徴をまとめました。
Source: Unsplash Photo taken by Chloe Magill
基本情報
発行会社:野村アセットマネジメント株式会社
上場市場:東京証券取引所
愛称:NF・日経高配当50 ETF
ファンドタイプ:追加型投信/国内株式/ETF/インデックス型
連動対象指標:日経平均高配当株50指数
ファンドの目的と特色
目的:本ファンドは、日経平均高配当株50指数に連動する投資成果を目指しています。具体的には、基準価額の変動率が対象指数の変動率に一致することを目標としています。
特色:
- 主要投資対象:日本国内の証券取引所に上場している株式のうち、日経平均高配当株50指数に採用されている銘柄および採用が決定された銘柄の株式。
- 投資方針:
- 対象株価指数に採用されている銘柄の株式および採用が決定された銘柄の株式のみに投資。
- 指数の変更や銘柄の変更時には、信託財産の構成を調整し、指数連動性を維持。
- 補完的に先物取引を利用する場合があり、これにより投資成果の連動を強化。
- 投資制限:
- 株式への投資割合に制限は設けていません。
- 外貨建資産への投資割合は信託財産の純資産総額の20%以下。
- デリバティブの利用は、投資方針に基づき限定的に行います。
ファンドの運用状況
基準価額(2024年11月1日現在):2,221円/1口
純資産総額(2024年11月1日現在):2842億円
主要投資銘柄(上位10銘柄)(2024年4月30日現在):
- 川崎汽船(海運業) – 5.0%
- 商船三井(海運業) – 3.7%
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ(銀行業) – 3.5%
- 日本たばこ産業(食料品) – 3.3%
- INPEX(鉱業) – 3.3%
- 三菱商事(卸売業) – 3.3%
- 三井住友フィナンシャルグループ(銀行業) – 3.3%
- みずほフィナンシャルグループ(銀行業) – 3.2%
- SOMPOホールディングス(保険業) – 3.1%
- 日本製鉄(鉄鋼) – 3.1%
運用実績:
- 分配金:2024年10月の分配金は38円/口。
リスクと管理体制
主なリスク:
- 株価変動リスク:株式市場の変動により基準価額が上下する可能性。
- 流動性リスク:大量の解約時に資産の流動性が低下し、換金が困難になるリスク。
- 信用リスク:投資先企業の財務状況悪化による損失リスク。
- デリバティブリスク:先物取引の価格変動による損益の変動リスク。
リスク管理体制:
- パフォーマンスの考査:定期的な分析と評価を実施。
- 運用リスクの管理:リスク管理委員会を設置し、資産配分や信用リスク、流動性リスクを常時監視。
手続き・手数料(2024年4月30日現在)
取得時手数料:販売会社が独自に定める額
交換時手数料:販売会社が独自に定める額
信託報酬:年0.308%(税抜年0.28%)
その他費用:
- 商標使用料:年0.055%(税抜年0.05%)
- 上場費用:追加上場時及び年間上場料として、それぞれ0.00825%(税抜0.0075%)
税金:
- 分配金:所得税・住民税合計20.315%(配当所得として課税)
- 売却益:所得税・住民税合計20.315%(譲渡所得として課税)
NISAの利用:非課税制度「NISA」を利用することで、一定額までの配当所得及び譲渡所得が非課税となります。
追加情報
信託期間:無期限
繰上償還:受益権口数が20営業日連続して60万口を下回る場合や、上場廃止、対象指数の廃止時に償還となる。
受益権の再分割:2024年1月19日に受益権を1対30の割合で再分割。これにより、受益権口数が大幅に増加。
NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信は、日本国内の高配当株に重点的に投資するETFであり、安定した配当収入を追求する投資家にとって選択肢となるようです。日経平均高配当株50指数に連動することを目的とし、それと共にリスク管理を行なっています。ただし、株価変動リスクや流動性リスクなどの市場リスクが存在するため、投資に際しては必ず自分で調べ十分な理解と慎重な判断が必要です。